LEDとは
LEDとはLight=光る Emitting=出す Diode=ダイオード の頭文字を3文字にしたもので、昔は「発光ダイオード」と呼ばれていました。
1996年に白色ダイオードが実用化されてから急速に照明器具の光源としての利用が進み、現在では照明のみならず通信分野ではなくてはならない重要な役割を果たしています。国際通信の海底敷設光ケーブルや、企業内のバックボーンや各家庭に配信されるケーブルテレビ等もどんどん光ファイバーになっていますが、光源は殆んどがLEDを使用しています。
LEDは当初、高い・暗い・すぐに劣化するなど欠点を多く抱えていましたが、特にここ数年は目覚ましい進歩を遂げています。しかし、いまだに克服されていない欠点としては、LED自体には寿命は無いのですが、LEDが出す紫外線や熱によってLEDを構成している樹脂自体が劣化していき、東明で無くなっていくので暗くなってしまいます。4万時間と言う寿命は新品の時の明るさを100%として70%の明るさになった時を寿命と定めています。
また、基本的にダイオードですので、電圧のコントロールをちゃんと行わないと明るくなりませんし、過大な電圧をかけたり逆の電圧をかけるとすぐに壊れてしまします。沢山のLEDを並べたい時には並列につなぐことが出来ないと言う欠点が有るので、直列に並べて個別の電圧が平均化するように回路を設計しないといけません。下図に発光原理と構造を表わします。
熱も大きな問題です。LED自体は放熱しなければ1秒以内に自分を溶かしてしまうくらいに発熱します(約240~280度c)。ですからワット数の大きなLEDになればなるほど大きな放熱板やフィンなどが必要です。しかも少しでも軽くしたいものですからアルミの放熱器を使う場合が多く、250Wクラスの高所用LEDだと放熱板だけで10キロ以上有るのが普通で、重い製品だと20キロを超えるものも有ります。これはLEDの素子が80度を超えると急速に寿命が短くなるためです。
その点、LVD照明(無電極ランプ)は夏場でも80度位にしかなりませんので放熱する必要が無く、軽く作れるのです。
LED照明はこれからもどんどん良くなっていくと思いますが、場所によってはLVD照明(無電極ランプ)の方が明るく自然な光の中で作業することが出来ます。詳しくはLVD照明とLEDの比較をお読みください。