MOTO GP
今日、ツインリンクもてぎでMOTOGPが有りました。最近のGPは膝をするどころか、肘をする位にバンクさせますが何故なんでしょう?人間の考える事は昔も今も同じですから何故昔は膝を擦ってコーナーリングしてたのに、現在は肘を擦るくらいリーン(倒して)コーナーリングが出来るのでしょう?
タイヤもエンジンも同じコンディションでフレームだけが各メーカーのオリジナルで最低重量や排気量によって最大回転数も制限されているのでライダーの腕が物を言う面白いレースになっています。事実、昔のGPなら年収2億有れば御の字でしたが、現在のチャンピオンクラスなら年収20~30億円と言われています。
コーナーリングの秘密は2010年のレギュレーション改正に有ります。
タイヤのホイルの幅が統一され、16.5インチのワンメイクレースになりました。
10年前のレーサーと比べてタイヤの扁平率が違うのが解るでしょうか?この写真では解りにくいですが特にリアタイヤが細くなっています。
昔の幅広のタイヤではガバっと起こして早く加速することが重要でしたが、今はタイヤが細いのでガバっと加速するとホイルスピンでパワーロスします。電子制御でホイルスピンを押さえているので、いかにコーナーリングスピードを上げるかが勝負になっているんです。
そこで、細いタイヤが威力を発揮します。
皆さんは太いタイヤの方がグリップが良くてコーナーリングスピードが速いと思っていませんか?
実はそれは大きな間違いなんです。タイヤの接地点とライダーを含めたバイクの重心位置を考えてみましょう。
細いタイヤはほぼイコールの線ですが、太いタイヤなら接地点から重心位置への線が実際のバンク角よりかなり浅くなってしまうんです。
だから、太いタイヤは直線の加速は良いんですが、コーナーリングは遅いんです。
バットマンのバイクなんかどうして曲がるんでしょうね?(笑)まあ、アメリカ人はガーっと真っ直ぐに加速出来たらOKかな(笑)
ちなみに管理人は昔バイクのジムカーナで国際A級で走っていました。全国大会では2位が最高でしたが、関東シリーズ選手権では1位になったことが有ります。