電気豆知識
日本全体のエネルギー消費量の23.3%が電気です。(3,359×10の15乗ジュール)電気は産業用(工場など)や、業務用(ビルなど)と家庭用でほぼ同じく1/3ずつ使われており、約20%が照明に使われているといわれています。
照明を入れ替えて、1/3の電気で同じ明るさの高効率照明にすれば、電気消費の10%が削減できることになります。
さらに、日本電球工業会でまとめている資料を見ると、HID(水銀灯)の安定器の販売数は、平成24年6月で約96,000個、年間では約100万個です。
安定器は水銀灯のセットの中で1番重要で、高価な部品です。安定器の販売数は、水銀灯一式の販売数と考えて良いと思います。
近年の日本では、工場や倉庫などの生産設備は大きく拡大していません。もちろん新築もありますが、他方で廃棄される生産設備も多く、全体の規模は良くて維持といったところだと考えます。(この分野では、細かい動向を観察して詳細なレポートが多数存在し、正確には、大雑把な維持というのは間違っているかもしれませんが、数字を大づかみにするための計算です。)
通常、水銀灯の安定器は5年や10年で交換されることはなく、平均少なくても、20年は使用すると考えれば、年間100万個の安定器を必要とする水銀灯の母集団は2,000万灯です。
水銀灯の約6割は400w、大きいものも小さいものもありますが、平均して400wと想定すると、日本における水銀灯の設備消費電力は800万kwhです。(0.4kwh*2,000万灯)(産業用電気消費の20%)
800万kwhが1/3に減れば、500万kwh以上が削減できます。これは1昨年までの、全国54基の原発の総発電容量の約1割で、原発5基ないし6基分にあたります。
先進諸国では照明の25%がすでにLVD照明(無電極ランプ)です。高効率で長寿命、環境性能の高い水銀灯代替照明です。日本では、まだほとんど知られていませんが、無電極ランプは、水銀灯の1/3の消費電力で水銀灯よりコストを削減し、水銀灯よりも明るい照明です。LVD照明とはあるメーカーの商標ですが、現在では無電極ランプの代名詞となっています。もちろん、価格もLEDに比べて競争力のある価格でご提供します。
1日でも早く、原発に頼らない日本にするため、ご理解と応援をよろしくお願いします。これから、一人ひとりができることは、まだまだ無限にあると思います。
株式会社 吉見屋