パイロットへの道
管理人は昔アメリカで自家用ライセンスを取りましたが、知人が「小学生の息子がパイロットに憧れている」と仰るので、パイロットになる方法を紹介します。
出来るだけ安くパイロットになる方法
1.航空大学校を目指す
航空大学校は日本では唯一国が管理しているパイロットを養成する大学です。修業年限4年以上の大学に2年以上在学し、全修得単位数が62単位以上(又は大卒)で受験出来ます。高専・短大卒もOKですが、高卒は受験できません。教育期間は2年で、ほぼ80%以上の卒業生が大手のエアラインに就職しています。しかし、結構難関で慶応や早稲田クラスの学校からの合格者が多いです。http://www.kouku-dai.ac.jp/02_enter/05.html
2.防衛大学か操縦練習生を目指す
これも難関ですが、防衛大学の場合はパイロットコースに進める保証は有りません。民間を目指す場合は止めた方が良いでしょう。また、訓練時間に制限が有り、時間内に規定のライン迄到達できない場合はエリミネイト(首ですな、他へ配属されます)されます。
3.普通に大学へ行き、エアラインのパイロット養成コースに応募する
現在はパイロットが非常に不足していて、この先もっと不足すると言われています。エアラインも自社養成を増やしていくと思います。但し、これも結構難関です。
結論:例えば、アメリカでパイロットの国家試験を受ける場合、現在自家用でもトイック850点は無いと英語のテストに合格しません。また、航空工学や気象、法律、航法などには全般的な能力が求められますので、子供の時からある程度の勉強をしておく必要が有ります。数学は微分積分は操縦に不要ですが、三角関数は理解していると航法に役立ちます。英語はトイック900目指しましょう。
お金を使って(自腹で)パイロットになる
1.パイロット養成コースの有る大学に入る
私学でパイロット養成を行う大学が増えていますが、学費は4年で3000万円位します。でも、私学の医学部よりは安いし、偏差値も今は低めなので投資効率はこちらの方が良いかも知れません。但し、比較は公立の勤務医と比べての話です。私立の病院や開業医には負けます。
2.アメリカで免許を取る
永住するつもりで、高校生くらいからアメリカに留学し、パイロットになるのも良いと思います。ただ、免許だけでは就職は出来ないので大学では航空工学などの学位も取得する必要が有るでしょう。2001年のテロ以来、有色人種には門戸が狭くなってるので、ある程度修行したら日本に帰ってくるのも良いかも知れません。訓練費用に昔ほどの差は有りませんが、今でも1時間当たりの費用は、日本:5万円 アメリカ:15000円位の差が有ります。
3.日本で免許を取る
私がお世話になった「朝日航空」ではパイロット養成コースが有り、50名以上の訓練生が日々訓練を受けています。事業用多発技能証明と計器飛行証明を取得するとエアラインの採用試験の受験資格が出来ます。期間は2年~2年半、費用は2500~3000万円かかります。入学するのは簡単ですが、卒業してもエアラインに採用されるかどうかは「人柄」です。責任感を持って300人以上の乗客の命を守れる人格が有るかどうかが採用の大きなポイントだそうです(元ANAの査察パイロットの話)まあ、年収を考えると良い投資家も知れません。最初の自家用はアメリカで取るのでやはりトイックは最低850必要です。
一番大事なポイント:事業用パイロットは半年に1回「航空身体検査」が有ります。子供の頃から体を鍛えて健康を維持することが大切です。小学生のお子さんがパイロットを目指す場合は、まずはクラスで1番をキープ。何か定期的な運動をする(部活が良いですね)。英語を早くから勉強する。ゲームをするならマイクロソフトのフライトシュミレーターで遊ぶ(結構練習になります)。今は場所が無いけど、ラジコンの飛行機で操縦を覚える。位ですかね。ラジコンとシュミレーターは僕もやってましたが、最初の訓練で離陸から着陸まで出来ましたよ(笑)