LVD(無電極)照明と蛍光灯の比較
さて、今までのテーマでもLVD(無電極)照明の原理等を書いてきましたが、今日は蛍光灯と比較してみましょう。無電極ランプも結局は蛍光灯なんですが、アスペクトレシオ(縦横比)が大きく違います。蛍光灯の場合はアスペクトレシオが大きい程(つまり細長い程)明るくて省エネです。
20Wより40W、40Wより100Wの方が力率が高い事で数値的に証明されています。また、極論で言えばCCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp(冷陰極蛍光管)などは究極に長細い蛍光灯ですね。普通の蛍光灯が電極を加熱して能動的に放電を行うのに対して、陰極を加熱せずに電子放出を行います。CCFLは材料の改善によりノートパソコンのバックライトや液晶テレビのバックライトとして独自の進化と遂げて現在に至っています。
近年、LEDに次ぐ第3の省エネ照明として脚光を浴びつつあります。
ところで、蛍光灯は細長くなると何故に効率が良くなるのでしょうか?電極や陰極から放出された電子は水銀の原子に当たって紫外線を出しますが、距離が短くて直径が大きければ命中率が下がるのです。
ですから出来るだけ長い距離で小さな直径の蛍光灯の方が命中率が上がるので効率が良くなるわけです。
でわ、LVD(無電極)照明の場合はどうでしょうか?
電磁波は線ではなくて面で水銀を励起するために外れが無いんですよね。だから外れが出す熱もあまり出ませんし、少ない水銀でも沢山の紫外線を発生出来るのでその紫外線を太くて短い(面積の大きい)ランプで発光させることが出来ますから、瞳孔ルーメンの大きい明るいのに眩しくない不思議な照明なんですね。